ダイニチファンヒーターFW-3280Vの修理(分解・フレームロッド研磨編)
公開日:
:
最終更新日:2015/11/17
家電メンテナンス, 家電修理, 暖房器具 E02, E03, FW-3280V, シリコーン, ダイニチファンヒーター, ファンヒーター故障, フレームロッド, 着火しにくい, 途中消化
※以下に記載の内容は個人的にメンテナンスを行ったものです。お約束ですが、参考にされる場合には自己責任にてお願い致します。当方では一切責任は負えません。
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ダイニチファンヒーター FW-3280V。 大切な友人から預かった品ゆえ、いつもの適当な作業をするわけにはいきません(^_^;)。
こいつちっこいくせにしゃべります。
筐体にストレスのはけ口にされたような跡がありますよぉ~(笑)
症状は着火してもすぐ消える。その時にエラーコードが出る、です。
灯油カートリッジのフタの裏に書いてあるエラーコードによると、↓な感じなんですが、これはファンヒーターによくある例のヤツでしょうかね。着火するときに白い煙も出ますのでメンテナンスも必要そう。
とりあえず分解から。電源ケーブルを抜いて、灯油カートリッジも抜きます。
本体前面下部にあるネジ2本を外します。
フロントパネル上部がファンヒーター本体に引っ掛けてあるので、パネルを手前に引きつつ上に持ち上げると外れます。適宜清掃しながら作業を進めます。
燃焼ボックスのネジ2本を外します。
今回の修理だけなら↑のネジの上部にあるツメを起こせば出来ますが、今回は内部清掃やメンテナンスもするため分解を更に進めます。
操作パネルを外すために、まずフレキシブルケーブルを抜きます。引っ張るだけです。間違えることはないと思いますが組み立てる時のためにスマホ等で写真を撮っておくといいかもしれません。
操作パネル周辺の4本のネジを外し、上方向にスライドさせると操作パネルが外れます。
本体裏側上部のネジ1本を外し(サイドはツメがささっているだけです)、上に持ち上げれば上部パネルが外れます。
つまみを下方向に押しながら手前に引いて、更に持ち上げてエアフィルターを外します。(下部がツメでひっかかっています) つまみが折れてますけど...あっ、下のツメも(^^)
ファンを外す前に、少しでも仕事がしやすくなるように、全面サイドの2本のネジと、ハーネスをまとめてあるクリップをひねって外しておきます。
ファン周辺の4本のネジを外し、上方へ少し持ち上げるとツメが外れてファンがとれます。
ラジオペンチ等でハーネスを止めてあるクリップをつまんで押し込み、外します。
ファンの中央のネジを時計回り(逆ネジになっています)にまわして外します。(青丸内は↑で外したクリップとクリップが刺さっていた穴です)
2本のハーネスを外す前に、組み立てる時のために予め片側だけにマーキングしておきます。マーキングが済んだら抜きましょう。
ハーネスを基板からつまんで抜いて、燃焼ボックスを持ち上げて外します。
年式(2003年)の割に汚れは少ない方ではないでしょうか?ダイニチはキメの細かいエアフィルターが着いているからでしょうか、他のメーカーよりは内部の汚れが少ない感じ。
やっと修理箇所にたどり着きました。赤丸内がフレームロッドという部品。青丸内が点火プラグ?です。フレームロッドは炎を検出してますが、こいつがシリコーンにめっぽう弱くて表面に付着すると炎を検出できなくなってしまい、いろんなエラーを吐いて止まったり、着火できなくなったりします。フレームロッドが白くなっているのが付着している証拠です。
※シリコーンはヘアケア製品やガラスクリーナーなど身の回りの多くの製品に使われていたりするので厄介です。詳しくはこちら
なんか、白くなってるだけじゃなくて曲がってないすか?バーナーに接触してるし(^_^;)
↑このままサンドペーパー等で研磨してもいいんですが、内部清掃も兼ねてるのでもう少し分解します。バーナー下部の3本のネジを外します。これで外れるはずですが、バーナー部のツメがファンヒーター本体下側にもぐっていたりして最初は固いかもしれません。また、ネジが2本刺さっていたステーも固く噛んでいますので少しづつ揺さぶって外します。
赤丸部分がバーナ部のツメがささっている箇所
前後しますが、フレームロッドと点火プラグを止めているステーのネジ(赤丸内)を1本外して、ステーを外します。青丸内のネジを外せばバーナーも外せます。
これで、フレームロッドがユルユルになったので少し研磨しやすくなったと思います。このまま研磨してもいいし、ハーネスを基板から抜いてやると更に研磨しやすくなります。
棒ヤスリとかサンドペーパー等を使って磨きます。
研磨後
曲がりも直して、組み込み。「着火しにくい」「途中消化する」等の場合にはこのまま組み立てても大丈夫なはずです。手順はお約束の「組み立ては分解の反対で」です。
ダイニチファンヒーターFW-3280Vの修理(メンテナンス編)へ続く
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