ダイニチファンヒーターFX-32R3の修理
※以下に記載の内容は個人的にメンテナンスを行ったものです。お約束ですが、参考にされる場合には自己責任にてお願い致します。当方では一切責任は負えません
今回の患者さんは「ダイニチファンヒーター FX-32R3」前回の友人からの2台目の預かり品
症状は前回機種と同じ「換気警告が出る」「途中消火する」なのですが、我が家で丸一日検証しても快調に動く...なので、前回と同じメンテナンスを施すことに。2013年式のまだ新しい機種。
※必ずコンセントから電源ケーブルを抜き、灯油カートリッジも抜く。
分解から。分解手順もほとんど前回の機種と同じ。まず、左右下面にあるネジ2本を外す。
フロントパネルの下部を手前に引き、次に上に持ち上げて外す。
前回の機種とは10年の隔たりがあるが、見た感じ中身はほとんど一緒。このあたりが安くても国内生産が続けられてきた秘密かな。組み立ても分解もし易いアッシー形式も健在。シンプルでメンテナンスもし易い。C社のファンヒーターも好きだけど、メンテナンス性は明らかに劣る。さながら知恵の輪のよう。
ファンヒーター本体上部カバーを外すためには操作パネル上部の後ろにあるネジをを外さなければならないので操作パネル上部を外す。
操作パネルのフレキシブルケーブルを基板から抜く。
操作パネル上部にあるツメを押し下げながら操作パネルを手前に引くと、下部を支点に上部が外れる。ツメはプラスチックなので力を入れすぎると折れる可能性あり。
操作パネルは上部が外れたままにしておいて、ファンヒーター上部パネルを固定しているネジ2本を外す。
本体裏側上部のネジ1本を外す。
操作パネル上部のツメをはめて(=元に戻す)から、本体上部パネルを持ち上げて外す。
操作パネル全体を上側にスライドさせると操作パネルが外れる。
青いコネクタ(ピンクのコード)をつまみながら基板から抜く。
裏側、ファンの左側2本のネジを外す。念のためフォルターも外しておく。
表側に戻って、左側のネジ1本(赤丸内)を外す。
燃焼ボックスを、(1)手前に引きながら、(2)上方に持ち上げて外す。
フレームロッドにアクセスしやすくなってきた。やはりシリコーンの影響なのか白くなっている。左側のおこげのような汚れは一体どこから入ったのだろう。
※今回まではバーナーアッシー→気化器アッシーの順で行ってきたが、気化器アッシー→バーナーアッシーの方が作業しやすいかもしれない。
バーナーアッシー下部のネジ3本を外しす。
気化器アッシーから伸びてきているステーを手前に引っ張りながら、バーナーアッシーと気化器アッシーを分離する。
赤丸同士、青丸同士が結合していた部分。青丸部分は気化器がバーナーに入る部分なので、組み立て時にはきっちりはまっているか要確認。
バーナーアッシーから伸びているハーネスを基板から抜く。
バーナーアッシーが外れた。使用期間が短いこともあって内部は比較的きれい。
フレームロッドと点火プラグを止めているステーをネジ1本ゆるめて外す。
前回同様フレームロッドを引っ張りだして、棒ヤスリ、サンドペーパー等で磨く。(写真撮り忘れm(_ _)m)
いきなり組み立て後↓。
10番のスパナを使って、ナットをゆるめ、気化器アッシーを外す。
気化器アッシーから伸びてきているハーネス3本を基板から外す。
気化器が外れた。続いて、10番のスパナを使って赤丸内のナットをゆるめ、銅配管を外す。
赤丸内のネジ1本をゆるめ気化器を固定しているステー2つを外す。(前回のモデルはステーが1つだけだった。)
気化器を矢印方向へ抜く。
ペンチ、プライヤ等で赤丸内をゆっくり回して(※力を入れすぎると中の部品が飛び散る恐れあり)気化器内のニードル、スプリング等を取り出す。
ラジオペンチ等で赤丸内のEリングを外す。
ニードルを後ろ側へ引き抜く。
ニードルを拡大。2013年式でも、もうこのくらいはカーボンが付着している。
ニードルをガスコンロ、バーナー等で熱してカーボンを焼ききる。
ニードルが入っていた筒の内部はまあまあきれいなので今回はこのまま、組み込むことにする。
自分のファンヒーターならこれ↓で筒の中を直接洗浄したり。(サンポールはクルマのホイール洗いにこれ以上ない威力を発揮するので持っておいて損はない)
こういった↓類のものを灯油に添加して、内部カーボンを除去したりするんだけど今回は友人のものなので無茶なことはしないでおこう。(^^)
あとは、燃焼試験をして、問題なかったら納品(笑)しよう。
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