悠々自適という幻想
若いころは大橋巨泉のようになれればいいと思っていた。
50歳でリタイヤして、後はためたお金で悠々自適。
今思えば自分にはさして才能がないにもかかわらず、思い上がった愚かな考えだったことに恥ずかしさを禁じ得ない。
彼(=大橋巨泉)に才能と運があったことは歴史が証明している。時代も彼を後押しした。
が、50歳で引退し残りの人生を悠々自適に暮らすなどという神をも冒涜したような人生設計をして(しかも公言して)しまうあたりが、人として未熟であるように思う。
彼の描いた設計図の中に、自分や周りの人間が健康であること、環境が変化しないこと、困難など自分なら克服できるという前提が入っていたからである。
実際に引退してからの彼の人生を見れば、彼が立てていた人生設計など、まさに絵に描いた餅だったように見える。
誰もが、老後を健康でいられるとは限らない。ちょうど今話題になっているALS(筋萎縮性側索硬化症)などを罹患しないという保証もないのだ。
歴史が証明しているように人間は同じ過ちを何度も繰り返す。我ら愚かな人間たちが作る設計図など穴だらけなのである。
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